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子育て終了した父親の独り言2013

子育て終了した父親の独り言2013

1 鈍い違和感 一度は腹筋で改善

2010年9月21日 asahi.comより抜粋

運動器 慢性腰痛:1 鈍い違和感 一度は腹筋で改善

 「ウィー……」

 東京都板橋区にある中古車販売店。副社長の臼井康弘(うすいやすひろ)さん(45)が、米国製四輪駆動車の車体に回転式の円盤形工具を当てた。表面の細かいキズを磨きとるためだ。

 翌日、情報をやりとりしたお客さんが来店し、実際に車を見て、買うかどうか決める。しっかり磨かないと。臼井さんが工具を車体から離すと、黒い塗装の色が深まった。

 バンパー部分など低い場所を扱うときは、ぐっと腰を下げる。上体をかがめて作業していたころもあったが、今は腰に負担がかかるような姿勢はとらない。

 「あの痛み、もういやですから」

 臼井さんが腰痛を最初に感じたのは、今から10年前。兄(48)とともに板橋区に販売店を開き、1年あまりが過ぎていた。

 お客さんと商談をしたり、陸運局に行って車の登録手続きをしたり、洗車をしたり。忙しい日々を過ごしていたある日。腰の真ん中、骨のあるあたりに鈍い違和感を感じた。

 ちょうど、販売店の近くに知り合いの理学療法士がいた。相談すると、「腹筋を鍛えるといいですよ」と勧められた。

 仕事の合間、店内の事務所の床に横たわり、軽く上体を起こす腹筋運動をした。1セット20~30回を1日に7~8セット。これを3日間ほど続けたら、痛みは消えた。よかった。治った。そう思った。

 翌年の秋。また同じ場所が痛くなった。

 今度も腹筋をすれば治るはず。そう思って続けたが、今度は1週間続けても、痛みは変わらなかった。「おかしいな」

 近くの整形外科の診療所を受診した。X線写真などで調べたら、背骨の一番下の腰椎(ようつい)と、骨盤の一部である仙骨に挟まれた場所にある軟骨組織の椎間板(ついかんばん)が、ヘルニアを起こしているらしいことがわかった。

 ただ、腰の椎間板ヘルニアでよくある足のしびれやまひはなく、手術が必要なほど深刻な状態ではなかった。

 診療所に週3回ほど通い、ベッドに仰向けに寝た状態で上半身を固定し、骨盤に着けたバンドを機械で引っぱる「牽引(けんいん)療法」を受けることにした。筋肉の緊張を和らげ、痛みを和らげるのが目的だ。

 引っぱられているときは気持ちがいい。「そのうち治るだろう」。診療所の天井を見上げながら、そう思っていた。(田村建二)

===抜粋終わり===

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